Education in Queensland

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クィーンズランド州の学校教育

クィーンズランド州では通常6月までに4歳になった子供が翌年の1月に(Prep / Preparatory という幼稚園年長組)として、同じく5歳になった子供が翌年の1月に1年生として入学できます。最近では多くの私立校ではPre-Prepという学年を設けて、前年6月までに3歳になったお子さんを隔日、あるいは隔週で通学を受け入れています。3歳以下を預かるKindergarten もしくはDay Care Centreを併設している学校も出てきました。

日本の6・3・3制と異なり、クィーンズランド州ではPrepから6年生までが小学校(Primary School) にあたり、7年生から9年生までが中等学校(Junior Secondary School)にあたります。いわゆる義務教育は10年生を終了した時点です。Year 10 certificate をもらって専門学校に進んだり、就職する生徒もいます。11年生と12年生が高等学校(Senior Secondary School)にあたります。一般的にはYear 9から本人の得意科目、将来の希望を見据えた選択科目の受講など段階的な進路指導が始まります。

各クラスは20から30人で構成されています。多くの学校では電子黒板を利用し、各生徒が自由にコンピューターへのアクセスを与えられています。最近では、保護者へのお知らせや宿題も、インターネットで先生に送り返す試みも開始されています。

多くの小学校の場合、低学年のクラス数はそれほど多くないので、特に私立校への途中入学はやさしくありません。しかし、学校によれば4年生、5年生あるいは7年生といったあたりでクラス数を増やしている場合があるので、高学年になるほど途中編入は、比較的やさしくなります。有名私立校への申し込みは生まれてすぐに行わないとPrep からの入学は不可能となっています。


School Bus
 
After School / Kings Christian College

クィーンズランド州の高校を卒業して大学の入学審査を受けるにはYear 11, Year 12でOP認定の科目を規定の数だけ選択(全教科20 Semester,かつ3科目は4 Semester 以上履修)し、希望する大学/学部の合格最低ラインのOPスコアを目指します。

* QLD州では「OPスコア」と言いますが、NSW州では「UAI」、VIC州では「ENTER」、WA州、SA州、NT、TAS州では「TER]と州ごとに呼び方が違います。

Year 12の8月末に行われるQCSの州統一試験の結果がで各学校内での成績、各生徒の成績が選択した科目の評価など複雑なシステムの中で各人のOPスコアがはじき出されます。高校在学中の日ごろの総合的な学習成果そのものが学力評価につながるように作られています。

OPスコアの最高は1で、1から25までの数字で表されます。医学部はどこの学校も1か2を最低ラインと考えてください。毎年各大学は学部コースの最低合格ラインのOPスコアを発表しますが、受験生のレベルは毎年違いますので、あくまでも参考としかなりません。今年は昨年以上に優秀な生徒が集まったという場合、合格ラインが上がってしまうのです。他州の大学を希望する場合、取得したOPがその州の審査ランクに換算され、他州からの受験生も同様に換算されることになります。

 

ある大学の学部別OPスコア指標

学部 目指す資格 入学基準
文学部 Bachelor of Arts 9-10 以下
海洋学部 Bachelor of Marine Studies 10以下
獣医学部 Bachelor of Veterinary Science 2-4以下
経済学部 Bachelor of Economics 7以下
法学部 Bachelor of Laws 2-4以下
看護学部 Bachelor of Nursing 10-12以下

入学に必要なOPスコアは願書申請時には発表されることはなく、(通常12月に公表されます)昨年度の実績を知る事ができるだけです。

OPボーナス Unversity Queensland、QUT、グリフィス大学など州内のいくつかの大学では(英語以外の)外国語または数学C を履修した生徒へのOPボーナスが与えられています。つまり日本語が母国語であってもいいそうなので、私は日本語を履修できる学校なら日本語を選択するようにお勧めしています。

■ 日本の中学卒業後、オーストラリアに留学

現地校の10年生に入学するわけですが、いきなり10年生の授業に入っていくには不安がある場合、St Stephen's College のEnglish Incetive (英語専科)コースをお薦めしています。一般の生徒と同じユニフォームで同じ校舎に通いますが、英語を集中してのクラスで、英語力に応じて9年生もしくは10年生のクラスを順次受けていくコースです。
他の私立校を希望する場合は、入学時に英語力をたずねられますので、日本でTOEIC や IELTS のテストを受けていることが望ましいです。まったく英語力に自信のない生徒の場合英語学校でHigh School Preparation という高校準備コースに通い、英語力をつけてから9年生から入学することも可能です。

■ 日本の高校卒業後、オーストラリアの大学に進学

入学願書: ほとんどの大学はウェブサイトからダウンロードでき、オンラインで申請もできます。
[用意するもの]

  • 高校の卒業証明書(英文)
  • 最終学歴成績証明書(英文)
  • 英語力の証明

一般的に大学の学部合格をもらえば入学できますが、高校での成績が平均 3.5以上、英語力としてIELTS 6.0以上、学部によっては 6.5以上が望ましいと思います。TOEFLでは 550点が目安。英語力が足りない生徒には、付属の英語学校や提携する語学学校で留学生の英語力を付けさせるファウンデーションコースを設けている大学もあります。

各英語検定試験のレベル対比 (絶対的なものではありませんので参考程度に)

IELTS TOEIC TOEFL(PBT) TOEFL(IBT) Cambridge 英検 オーストラリアの入学レベル
9.0 940 675 120 CPE レベル5 1級  
8.5 930 660 117 CPE レベル5 1級  
8.0 920 640 111 CPE レベル5 1級  
7.5 900 600 100 CPE レベル4 準1級-1級  
7.0 850-875 580 92 CAE 準1級  大学院
6.5 800 570 88 CAE 準1級 大学難関学部
6.0 700-775 550 79-80 FCE 準1級 大学入学レベル
5.5 600-700 540 72-78 FCE 2級 11-12年生、TAFE専門学校
5.0 570-590 500-530 61-71 FCE 2級 高校9-10年生
4.5 450-550 450 45 PET 準2級 高校入学レベル7-8年生
4.0 320-400 400 32 3級

(参考)
IELTS International English Language Testing System の略、進学、ビザの申請時に化せられる英語能力テスト。一般英語(General TrainingModule)と学術英語(Academic Module)の2種類があり、読む、聞く、話す、書くの4部門に分かれており、それぞれ1から9までの0.5段階で評価され、4部門と全体平均のバンドスコアで図る。

TOEIC Test of English for International Communicationの略。英語のコミュニケーション能力を評価する世界共通のテスト。就職、昇進の目安として日本で人気。聞き取りと読解の2部門で、各部門を5から495点まで、5点刻みで得点し、10から990点までのスコアで評価。

TOEFL Test of English as a Foreign Language の略、アカデミックな英語による意思疎通能力を測る試験。年間80万人が受験。世界の大学5000校以上が入学時の英語能力判定基準として採用している。マークシートを使用する(RBT)とコンピューターを使用して回答する試験(CBT)の2種類がある。

Cambridge Examination 150ヶ国以上で実施されている世界でもっとも有名な英語検定試験。)日本の英検と同じように、基礎から最上級の5つのレベルを設定してあるので、能力に応じたレベルのテストを受験可能。読む、聞く、話す、書く、文法の5部門に分かれて、それぞれをAからEまでの5段階で評価する。IELTSやTOEICのような点数制ではなく合否制(AからCが合格)。

■ 日本の高校を卒業し、ゴールドコーストの大学を申し込む場合

  • Griffith University に希望する学科がある場合
    私どもは sGriffith University に付属する英語学校をお薦めしています。Griffith University の Bachelor degree を目指す場合、日本の高校での成績が5段階評価の4以上であることをひとつの目安とします。

    Griffith English Language Institute (GELI)

    ゴールドコーストとブリスベンに複数のキャンパスを持つ。
    約50ヶ国からの留学生が2500人を超す。教育方法と研究は国際的な評価を受けている。
    <学部>芸術、教育、ビジネス、ホスピタリティ、医学、看護学、法学、ITなど

  • Bond University に希望する学科がある場合
    私どもは Bond University に付属する英語学校をお薦めしています。

    Bond University English Language Istitute

    国内初の私立大学。1年3学期制を採用している。在学する学生の半数は留学生。
    国内でもっとも権威のある大学ガイド本の大学総合ランキング1位を獲得したこともある。
    <学部>ビジネス(MBA)、法律、医学、スポーツ科学、会計、ITなど

クィーンズランド州内 その他の地域にある大学

  • University of Queensland (略してUQ)
    州内で最長の歴史を持つ国立大学。砂岩作りのめいんのキャンパスは広大な敷地内に、学生寮や研究所などの施設が充実している。 国内最大規模の名門のひとつ。
    <学部>医学、看護学、教育学、経済学、法学、会計学など
  • Queensland University of Technology(略してQUT)
    国際的にも評価は高く、クィーンズランド州での就職率も高い。
    <学部>ビジネス、芸術、教育、土木、建築、IT法学、会計学など
  • Central Queensland University
    オーストラリア全土にキャンパスを持つ総合大学。コースによっては1年3学期制をさいよう。TAFEや専門学校との提携もある。
    <学部>会計、ホスピタリティ、IT,建築、教育学、エンジニアリングなど
  • James Cook University
    タウンズビルに本拠地を置く大学。ビジネスやIT,教育などの分野が定評。海洋学の研究も評価が高い。
    <学部>ビジネス、IT,ツーリズム、教育、環境など

■ Academic Pathway という進学の方法

IELTSのスコアーが 5.5以上であれば1年のファウンデーションコースを経て、ディプロマコースに進学できます。オーストラリアの学校では小学校からプレゼンテーションやプロジェクト作成方法を教えています。さらに11年生、12年生になると、大学の授業に必要な論文作成方法やリサーチ方法などを学びます。そういった教育を受けていない日本人が、高校卒業後大学に入るには「ファウンデーションコース」と呼ばれる準備コースを受講することで、大学に入ってから役に立つケースが多いです。

通常、英語のスコアを得て入学を申し込みますが、英語力が足りない場合、大学に付属している英語学校で研修を受けてもいいです。

学期が始まるのは2月と7月で、ほとんどの大学は2学期制を採用しています。

ディプロマコースを(2 Semesters =) 1年で終了し、Bachelor of Information Technology や Bachelor of Business の2年生に進むこともできます。

大学院などに進学の場合
IELTSのスコアーが学科によっては6.5もしくは7.0以上とされている場合もあります。
English Pathway Direct Entry Program

 

その他詳しいことは住友にお尋ねください。
y.sumi@bigpond.com

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